広島県立美術館
南薫造展が開催中。
https://www.hpam.jp/museum/exhibitions/%E6%B2%A1%E5%BE%8C70%E5%B9%B4%E5%8D%97%E8%96%AB%E9%80%A0/
今回は「タイトルによる作品比較」と「作品に込められた作者の思考」について、なんとなく考えながら見ていたらめっちゃ疲れた。
作品の中に「スコットランドの老人」「少女」という作品があった。
なぜこっちの絵には「スコットランドの」という形容を入れ、少女の方はただ抽象的に「少女」なのだろうか。この老人は、単なる抽象的な老人として描いたのではなく、「スコットランドの」という具体性を重視したかったのだろうか。一方、少女は抽象的な少女一般を描きたかったのであり、「どこどこの」少女という具体的な少女(もしくは「この」少女)をを描きたいわけではなかったということだろうか。
そして実際に絵を見たときに「スコットランドの」という具体性はどこに発揮されるのか・・・等々を考えていたらこの思考に意味はあるのだろうか?と思い始めた(笑)。
他にも、例えば、「静物」(Still Life)という作品があるのに対し、「りんご」という作品もあった。
このようにタイトルの抽象性を相対的にみることにより、
作者がこの作品で何を重点的に考えていたのか、
もしくはどういう思考でこの作品を描いたのかが、
理解できるのかもしれないけどと思った。
南薫造展以外にも、シュルレアリズムに関する展示もあり、
私のような初心者でも知っているサルバドール・ダリの「ヴィーナスの夢」などの有名作品もあった。
総じて有意義な時間であった。